ヴィッセル神戸前川黛也(だいや)は父親譲りの才能を開花させる
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現在ヴィッセル神戸には前川黛也、飯倉大樹、吉丸絢梓、伊藤元太の4人のゴールキーパーが在籍しており、その中でエースナンバー1をつけているのが、前川黛也選手です。

この選手の特徴として必ずあげられるのが、身長191cmの恵まれた体格から繰り出されるプレーもさることながら名ゴールキーパーの息子ということです。

そして、もう一つ私が前川選手の特徴として大好きなのが、ヴィッセル神戸の中では藤本選手と並んでコミュニケーションの上手な「しゃべれるサッカー選手」ということです。

今回は前川選手のお父様のこと、それから苦労した人がかもし出す雰囲気を持った素顔に迫ります。

前川選手のお父様も名ゴールキーパーだった

前川選手のお父様前川和也さんが名ゴールキーパーだったことは有名な話です。下に簡単なプロフィールを入れました。

前川和也
出身地 長崎県平戸市
生年月日 1968年3月22日
身長 189cm
体重 98kg
利き足


息子の黛也選手がフィールドプレーヤーから転身したのと違って高校生の時からゴールキーパーとして活躍。

1992年よりサンフレッチェ広島で活躍し、出場機会が減った2000年に出場機会を求めて大分トリニータへ移籍。2001年に怪我の影響で33歳に大分で引退。その後はサッカースクール「バイエルン常石」のコーチとして後進の指導に当たっています。

日本代表にもサンフレッチェ広島在籍時の1992年より選出され17試合に出場しました。

サラブレッド前川黛也選手はフィールドプレーヤーだった

前川選手はよく「足元の技術が高い」と評価されるのですが、これには理由があります。
中学2年生まではフィールドプレーヤーとしてFW、CB、SBなど様々なポジションをこなしていたのです。

その後3年生になった時に急激に身長が伸び始め、成長のスピードに骨や筋肉、プレー感覚が追いつかず、怪我が多くなり、スランプに陥ってしまい転機が訪れます。

本当に苦しかった。ゲーム体力やスピードが全くついていけなくなって、他のフィールドの選手と比べても、このままプレーし続けることが厳しい状態になったんです。その時、周りの人やGK関係者の人たちからも『GKをやってみないか』と言われるようになったので、自分の中でもGKという道を考えるようになりました。でも、僕の中でGKに対する偏見があって『GKって楽しくない』と思ってたんです。父親は尊敬していたのですが、GKに魅力を感じなかったんです               引用 NumberWeb

このようにゴールキーパーに対して偏見を持っていた前川選手でしたが、夢だったプロサッカー選手になるために苦しみぬいた末に中学3年生の終わりにくだした決断がゴールキーパーへの転身でした。

その後、広島皆実高校入学時にお父様に特訓志願をし、親子での練習をお父様が単身赴任から帰ってくる毎週月曜日に続けました。高校の間も体の成長が続き、体の不調に悩まされ3年生の最後になりようやくレギュラー定着したもののプロ入りの夢は遠い中、前川選手の高校時代は高校選手権の予選敗退で終わりました。

そんな前川選手にお父様から「焦らずに大学へ進んでそこで積み上げてプロ入りを目指せばいい」と言葉がかけられ大きな励ましとなりました。

関西大学で芽が出た前川選手

声をかけられた関西大学に進学し、身長の急激な伸びがようやく止まり、心、体、プレーのバランスを取り戻した前川選手はそれから急激にプレーを成長させ、今までの鬱屈した思いを爆発させるように2年生から試合に出始め活躍をしはじめます。

3年生の時にセレッソ大阪に特別指定選手として5ヶ月間在籍しました。そして目標としていた「まずは試合出場、そこから全日本大学選抜入り、最後にプロ入り」の全てを実現し、2017年ヴィッセル神戸に入団しました。入団シーズンこそ出場は無かったものの2018年、2019年と着実に出場機会を増やしており、今シーズンもあと3試合出場すれば前年を越える出場数となります。

しかし、前川選手は次の目標に日本代表入りを掲げています。1チーム中のレギュラー争いをしている時間はありません。まずは神戸の正ゴールキーパーの座を確固たるものにしたいものですね。

キャラクターが魅力の前川選手

前川選手はユーチューブで元ヴィッセル神戸所属の那須大亮さんのチャンネルによく出演しています。選手の普段ピッチで見せる表情と違うところを見ることができる人気のチャンネルですが、那須さんのもとに前川選手をもっと出してほしいとの依頼がたくさん来るとのことでその人気がわかります。

人気の秘密はその親しみやすいキャラクターです。みんなから色々とつっこまれ可愛がられているのがよくわかりますし、前川選手も物怖じせずに先輩に対してもつっこんでいくところが親しまれる秘密でしょう。会話のテンポのよさは見ている人に気を使ってなのか自然とできているものかはわかりませんが、飽きさせないものがあります。

それから前川選手はヴィッセル神戸に入団した2017年に大学時代から付き合っていた方と結婚し、2019年にかわいいこどもが生まれています。ツイッターに子どもさんをのせています。家族の存在は前川選手にとっては大きな力となっているでしょう。

まとめ

最後に前川選手のプロフィールです。

前川黛也
出身地 広島県広島市
生年月日 1994年9月8日
身長 189cm
体重 86kg
利き足


ヴィッセルの中には飯倉大樹選手という強力なライバルがいて、レギュラーを勝ち取ることは大変だと思いますが、謙虚に努力を重ねてそれを積み上げてきたのが前川選手です。お父様と同じポジションで何かと比較されることは他の選手にはない苦しみかもしれませんが、そういった苦労を感じさせない朗らかさは苦労してきた人だから持っているものであり、持って生まれたものでもあり、他の選手にはなかなか見られない一つの才能です。
これからもピッチ内外で前川選手らしさを出して失敗を恐れずにチャレンジしていってほしいですね。