ヴィッセル神戸の期待の星 ダビドリューホこと菊池流帆の雑草魂
Pocket

ACL真っ最中のヴィッセル神戸の中でひときわ異彩を放つ選手がいます。
今シーズンレノファ山口より加入した菊池流帆選手です。

神戸に加入後現在リーグ戦13試合、ACL3試合に出場し、出れば気合の雄たけびをあげ気持ちを前面に出すプレースタイルにファンが急増中です。今回はそんな菊池選手を紹介したいと思います。

菊池流帆選手プロフィールに見る度重なる挫折からの復活

名前 菊池 流帆(きくち りゅうほ)
生年月日 1996年12月9日
身長・体重 188cm・80kg
血液型 O型
出身地 岩手県釜石市

菊池選手は7歳からサッカーをはじめましたが中学2年の時に東日本大震災が起こります。
この災害で小学校時代のサッカーのコーチを亡くし、練習グランドを失います。
この状況にサッカーへの希望を失いかけますが、横浜FCが釜石市で開いたサッカー教室で三浦知良選手とプレーしたり、被災地を訪問しに来たラモス瑠偉さん、名波浩さん、福西崇史さんらの姿に励ましを受け再びサッカーに取り組み始めます。

高校は青森山田高校の特待生での入学を目指しセレクションを受けるも不合格。
ここで諦めるのが常人ですが、菊池選手は違いました。
なんと一般入試で青森山田高校を受験し、見事合格します。

入部してからも試練が待ち受けます。走力、身体能力も下から数えた方が早いような成績で、当時はインサイドハーフをやっていたのですが通用しないことを実感し長身を活かしたセンターバックへのコンバートを志願しDFとしてのキャリアをスタートします。

チームは上はAから下がDチームの4チームの中でDチームからのスタートでした。

住環境も特待生はサッカー部専用の寮が用意されているのですが一般入試で入った菊池選手は他の部活の部員との共同寮に入れられ差別的な待遇を受けます。

練習グランドもA、Bチームが人工芝でするのに対して、C、Dチームはバスがあればバスに乗るのですが、無ければ40分かけて走って行かなければ着かない土のグランドでの練習を強いられ、先輩たちからはゴミのような扱いを受けひどい言葉を投げつけられます。

落ち込みますがそこで終わらなかった菊池選手です。ひどい言葉を投げつけられた先輩を見返してやろうと自主練習をコツコツと積み上げ3年にはレギュラーとして試合に出場できるようになります。
選手権大会は初戦敗退とあえなく終わってはしまいましたが、何とその大会の優秀選手に選ばれるところにまで上り詰めたのです。

震災、厳しい高校の部活の経験が今の菊池選手の雑草魂を作りあげたのですね。

高校を卒業してからの菊池流帆

厳しい試練から這い上がった菊池選手は高校を卒業後、大阪体育大学に進学します。プロ選手を目指していた菊池選手にとって大学選びはあまり重要度は高くなかったようで、監督が大阪体育大学の出身であること、友人に誘われたことで大阪体育大学への進学を決めたようです。
大学では1年生で既にAチームに所属し3節目からスタメンとして出場していました。2年生は怪我をしてしまい、苦しみましたが3年生にはユニバーシアード台北大会の代表にセンターバックで選ばれ優勝の立役者となりました。
この大学在学時から既に菊池選手のトレードマークである雄たけびは始まっていたとのことです。しかし、Jリーグのスカウトの方から雄たけび禁止令が出たそうですが、菊池選手は自分の個性を表現することを選びその雄たけびをやめませんでした。
3年生までは比較的安定したレギュラーポジションを獲得していた菊池選手でしたが、4年生で再び怪我に泣かされます。開幕戦で怪我をしてしまい3週間程離脱している間にポジションを奪われてしまい、夏まで試合に出られなかったことが響きJリーグからオファーが来ませんでした。

そこでコーチも協力して、色々なチームの練習に参加した中でレノファ山口だけが菊池選手の雄たけびを評価してくれました。
J1から世界進出にターゲットを絞っていた菊池選手は最初はJ2への加入を躊躇しますが、監督が一緒に菊池選手の夢をかなえるという前向きなメッセージを送り菊池選手が入団の意志を伝えました。

晴れてプロサッカー選手となった菊池選手ですが、入団当初は高校時代を彷彿とさせる厳しい先輩からの言葉があったのですが徐々に大学時代に培った対人の強さが覚醒し結果を残すことで厳しい言葉は消えていきます。

そして冬の移籍市場でヴィッセル神戸を含む4チームからオファーをもらいその中からヴィッセル神戸を選んで入団し、今のダビドリューホこと菊池流帆が生まれます。

ダビドリューホとは

菊池選手は自分のことをよくダビドリューホと呼んでいますが、この「ダビド」は何かな?と思いませんでしたか?
このダビドはブラジル代表センターバックのダビド・ルイスからとっているそうです。同じポジションの名プレイヤーとして尊敬しているのでしょうね。

インスタでのやりとりの中にその答えがありました。下にやり取りを掲載した所があるので見てみてください。

日本代表から世界へはばたけ!ダビドリューホ

菊池選手のサッカー人生を見てきましたが、何度も訪れる試練を乗り越える闘志を持っている選手だとよくわかります。気持ちの強さは試合の中でも雄たけびとなり、思い切ったプレースタイルとなり見る物を魅了しますね。ACLでも気持ちのこもったプレーを見せています。守備というのはあまり目立たないポジションですが、菊池選手はめちゃくちゃ目立ちます。攻撃参加も上手で、先日の試合ではダイレクトオーバーヘッドでおしいシュートも放ちました。この1年でかなりのスピードで成長を遂げている菊池選手が日本代表に選ばれ、海外へ飛び立つ日も近いかもしれません。